腕時計の替えベルト、壁一面にズラッ 東京・日比谷のイシダ・ウオッチ・ガレリア

■壁一面に約600本
「壁にずらっと並んだ腕時計ロレックスコピーのベルトに目を引かれ、ふらっと入った」。ミッドタウン日比谷3階の店頭に立ち寄った男性は語る。時計に関心はなかったが、同施設で映画を見た帰り道に店舗の一角を埋め尽くすベルトが気になったという。

約600本、革からナイロンまで様々な種類の鮮やかな替えベルトは、ベスト販売が通行客の目を引くために仕掛けた戦略の1つだ。ミッドタウン日比谷の高い集客力を見込み、目を引く店作りを心がけた。通常の時計専門店で展示する替えベルトは数十本程度なのに比べると壮観だ。

■新たに時計ファンの創出ねらう
替えベルトの価格は1本あたり5000~2万円程度。時計本体と比べると手ごろな価格で、ふらっと立ち寄った来店客でも購入しやすい。同社の他店では替えベルトの販売本数は月に数本程度だが、イシダ・ウオッチ・ガレリアでは1カ月で100本以上を売り上げるという。

ベスト販売は元来、高級時計の販売店を都内を中心に運営している。従来の顧客は時計愛好家が中心。だが近年、若い世代を中心に時計に関心のない人が増えてきたことをうけ、新たに時計ファンをつくり出そうと同店を設けることにした。

■「気軽に来店」を重視
販売する時計は「シチズン」や「ハミルトン」など、20万円未満の低~中価格帯の商品が中心で約20~30ブランドをそろえる。腕時計に関心を持ちはじめた層が気軽に来店できることを重視し、100万円を超える高価格帯商品はほとんどない。「ベルトを購入したお客様が再度来店し、今度は腕時計を買っていく」(佐脇宏明店長)と、リピーターの獲得にもつなげている。

開店から半年が経過し、現在は店頭の商品入れ替えも進める。1年中同じ商品を並べず、季節に応じて入れ替える。集客に効果的と判断すれば高価格帯も増やす方針だ。

スマートフォン(スマホ)の普及やIT(情報技術)企業の販売するスマートウオッチの台頭で時計市場は苦戦が続く。だが、ベスト販売の石田憲孝取締役は「腕時計の必要性が薄れる時代だからこそ、新しい時計ファンを育てたい」と、地道にファンづくりに取り組む考えだ。