「コンスタント・エスケープメント」搭載初モデル進化するハイテクレボリューション

2008年にジラール・ペルゴがシリコンブレードを用い、さらなる精度の追求を目指した「コンスタント・エスケープメント」。その構想を発表してから約5年。研究開発を重ね、いよいよオートオルロジェリー(高級複雑機械時計)コレクションに限定モデルとして登場する。

これまでの一般的なエスケープメント(脱進機)では、バレル(香箱)から伝達される動力を単に跳ね返すだけの構造にすぎなかった。そのため、時間の経過とともに巻き上げられたバランスホイール(振り子)のふり幅が終盤になると、緩やかになり動力が弱まっていた。それに対して、「コンスタント・エスケープメント」は、髪の毛のわずか4分の1という細さのシリコンブレードを採用したことで、常に一定した動力を解放することが可能となったのだ。

その発想はごく簡単な実験から生まれた。名刺のような厚さの紙を親指と人差し指の間に挟み、力をくわえて曲げて「C」のようなかたちをつくる。その「C」の外側から外圧をかけると紙は抵抗しながら、ついには元の正反対の位置に跳ね返り、線対称を形作る。