過去のクラシックモデルにヒントを得たシンプルなデザイン

フォルティスは、従来のコレクションに加えて新たに「テレスティス」(地球)というコレクションを創設し、自社の世界観を完成させる。このコレクションには、「タイクーン」「ナイティーン・フォルティス」「ヘドニスト」「オーケストラ」4つのラインがある。

この「テレスティス」コレクションのなかでも注目の「タイクーン クロノグラフ」「ナイティーン・フォルティス」の2本と、コンセプチュアル・アーティストにしてプロダクトデザイナーのロルフ・ザックスによる限定モデルの3本をピックアップしてご紹介しよう。

まさにウォッチメーカーとしての面目躍如の仕上がりですね

ブルガリのウォッチメーカーとしての技術力は、外装にもおよんでおり、先進的素材の開発、さらにはディテールの作り込みにも熱心に取り組んでいるということを表現したかったのです。これは「ディアゴノ マグネシウム」に限らず、「ディアゴノ スクーバ」のベゼルの造形、おなじムーブメントを搭載する「オクト」と「ブルガリ・ブルガリ」の針などの細部の造形の違いなどにも見て取れるとおもいます

――近年はムーブメントだけでなく、素材など外装の技術も大きく問われるようになっていますが、ブルガリの実力を証明したモデルですね。これからの抱負についてもお聞かせください。

40年間にわたって、真摯に時計作りに取り組んできましたが、いまや、自社ムーブメントを擁し、継続的にウォッチメイクに取り組んでこれた数少ないマニュファクチュールとして、多くの愛好家の方に認められるようになりました。今後も、ウォッチメーカーとして、たゆまぬ努力を積み重ねていきたいとおもいます。

デザインやカラーについてはどうでしょう?

ディテールをご覧いただけると、こだわりを感じていただけると思います。文字盤は、ケースとおなじ質感をもつ、特殊なラッカー塗装をほどこしています。インデックスをご覧ください。これはインデックスパーツを植字してから、ラッカー塗装をほどこし、その表面を研磨して、塗料に埋もれた植字パーツを露出させるという、非常に手の込んだ製法で作ったものなのです。

ディアゴノ復活に見るブルガリのウォッチメーカー魂|BVLGARI
そうすることで、インデックスがほとんど埋まった状態となり、完全に“植えこまれた”ように見えるわけです。そのほか、ブラックセラミックのベゼルやPEEKによるケースサイドの表面仕上げなども、非常に凝ったものとなっています。

トレンドに媚びない、スポーティーなデザイン

時代は確かにスポーティーなデザインがもて囃されているけれど「オクト」はそのトレンドとは一線を画した存在。だから、時代に媚びた感じがしない。なんていうのかな、デザインの核となる部分に芯が通っているような。ブレない美学のようなものがあるとおもう。特にこのブルー ダイヤルのモデルは発色が別モノ。ブルガリらしく、サファイアブルーのような色合いは、これもトレンドとなりつつあるブルーフェイスのなかでも際立った存在感ですよね。

このブルー ダイヤルにブルーアリゲーターストラップのモデルをイメージして、コーディネートするときにかんがえたのは、MEN’S CLUBでも注目しているネイビーを軸としたスタイリング。特にネイビー×ブラウンよりも、ネイビー×ブラックのほうが、実用性があるし、ハズす心配も少ない。イタリアではブラウン合わせもよく見かけるけれど、個人的には、日本人にはネイビー×ブラックのほうがしっくり来るとおもいます。

ブルーアリゲーターストラップは、今日はじめて見たのですが、これならジャケットは羽織るべきだとおもって、コーディネートはセットアップにしました。この組み合わせなら『このあいだ、きれいなブルガリしてる人がいたよね』って、会話のなかで名前が挙がってきそうな気がするよね(笑)。

イタリアで感じた、必然にして生まれたかたち

MEN’S CLUBにとってのブルガリのイメージは、これまでクラシックなラグジュアリーブランドといった要素が強かったけれど「オクト」が発表されてから、ずいぶんと変わったような気がします。ジュエラーらしい繊細な一面を残しながらも、ラグジュアリーブランドのなかで一番マスキュリンな雰囲気をもっているのが「オクト」の良さだとおもうんです。

話はさかのぼりますが、以前アルミニウムのブルガリの時計を所有していたのです。当時は、どのブランドもメンズの時計といっても、レディスの延長線上にあるようなデザインが多かったなかで「アルミニウム」が登場して、一気にメンズウォッチのデザインの在り方みたいなものを変えたんじゃないかな。それまでは身につけるひとを選ぶデザインだったのを、万人受けする方向へと転換したモデル。それが「アルミニウム」が果たした役割のような気がする。

ここ数年、ミラノサローネに行っているんですが、そこでたくさんの建造物やプロダクトを目にするわけじゃないですか。そうすると、やはり優れたデザインを間近に感じることで、いくつか見えてきたことがある。つまり“なぜこの地で、このデザインが生まれたのか”ということ。ブルガリは歴史のあるブランドだけど、出るべくしてリリースされたのが「オクト」だとおもっていて、他のブランドにはない、時代にふさわしいスポーティさや男らしさをもっているのではないでしょうか。

ジュエラーの優雅さとあたらしい時代の理想的男性像

独特な八角形のデザインにより、時計のあたらしいデザインスタンダードとなったブルガリ「オクト」を人気メンズ誌編集長が語る本企画。今回は、MEN’S CLUB編集長の戸賀敬城さんが「オクト」のデザインと価値観、そして男にとって時計とは? というさまざまな観点から「オクト」の魅力を教えてくれる。

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女性らしさを表現した新作「クリスタリン オーバル」

「クリスタリン」は、ファッショナブルでグラマラスなラウンド型の定番コレクションだ。あたらしい「クリスタリン オーバル」は、さらに時計をフェミニンに見せる工夫が施されている。

それがケース外周を囲むオーバル(楕円)形のアウターリングであり、曲面的なケースである。これによって腕時計全体が縦長の印象となるため、外観のエレガントさが引き立っている。時計の時刻表示の周りには、約1700個にもおよぶ細やかなクリスタルがセットされ、その輝きはまばゆいばかりだ。そんなクリスタルの中に浮かぶような文字盤とレザーストラップのカラーを統一し、可憐さを一段と際立たせる。

カラーは、ここに紹介したライトローズピンクのほか、ホワイト、ゴールド、ブラック、ライトグレーと合計5色のバリエーションがある。それに応じてオーバルのアウターリングがセットされ、カラーバリエーションの選択の幅も魅力となっている。

つねに前向きな姿勢で人生を楽しむ女性の良きパートナー

1990年に誕生した、くるくると回転し、シンプルな動きで魅了するポセション リング。ふたつの独立したリングをまわすことにより前向きなエネルギーを放つという発想は、当時のジュエリーデザインにあらたな風を吹き込んだ。
そして誕生から25周年を迎える今年、このアイコニックなラインを拡大。リングを回転させて心に落ち着きをもたらしてくれる機構はそのままに、ピングゴールドをベースに丸みのあるフォルムが特徴の新作コレクションを発表した。

コア・アイテムは、2種類をラインナップ。ひとつは、ピンクゴールドのリングとブリリアントカット ダイヤモンドを配したリングを組み合わせ、洗練された印象に仕上げた。
もうひとつは、パヴィエセッティングしたダイヤモンドリングと、中央にひと粒のダイヤモンドがあしらわれたリングで構成され、華やかな指先を演出してくれる。
どちらのリングもカジュアルスタイルからパーティシーンまで、多彩な装いに合うデザインなので、自由にお洒落を楽しむ現代女性にぴったり。

海洋クロノメーターの機構を腕時計に搭載

この「コンスタントフォース トゥールビヨン」は、時計の動作を一定の力に保つ「コンスタントフォース機構」と回転運動によって精度を保つ「トゥールビヨン」を同時に搭載したアーノルド&サンならではの複雑時計だ。文字盤はシースルーで、そこに見える時計のメカニズムは4つに分かれている。

右上と左上にはそれぞれ動力源となる香箱がある。ここから左下にあるコンスタントフォース機構に動力が伝わる。このメカニズムのなかには動力を貯めておくゼンマイがあり、巻き上がった後、1秒後に開放される。そこから放出されたエネルギーが右下にあるトゥールビヨン機構に伝わり、キャリッジが回転し、脱進機が時計の動きを制御していく。

一時的にヒゲゼンマイの動力を貯めておくことで、メインの動力源が弱まっても、常に一定の力がトゥールビヨン機構に伝わり、ゼンマイが完全に解けるまで時計の精度も一定に保たれる。創業者が存命の時代の海洋クロノメーターに採用されていた仕組みであり、それを腕時計で再現した手腕には頭が下がる。