ヘンリー E. スタインウェイをテーマにしたリミテッドエディションの万年筆を贈呈

モンブランが1992年に設立した「モンブラン文化財団」。若い才能の支援や貴重な技術の保護になみなみならぬ献身を傾け、その分野の発展と活性化に貢献する人物を“アートパトロン”と位置づけ表彰する「モンブラン国際文化賞」は設立年からスタート。今年で23回目を数える。

そんな「モンブラン国際文化賞」は毎年1回、日本をはじめ、フランス、ドイツ、メキシコ、中国、アメリカなど11カ国よりそれぞれ1名の受賞者を選出。これまでにはイギリスのチャールズ皇太子やアメリカの音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズ氏、日本からは狂言師の野村萬斎氏、歌舞伎役者の二代目市川猿翁氏らそうそうたる顔ぶれが受賞。また、豪華な審査員の顔ぶれでも知られ、本年度、日本では建築家の妹島和世氏とクリエイティブディレクターの川村真司氏が務めた。

小澤氏をはじめとする各受賞者には1万5000ユーロが贈られ、受賞者みずからが選んだプロジェクトに寄付することが可能。さらに、モンブラン国際文化賞独自のリミテッドエディションの万年筆「パトロンシリーズ」のスペシャルバージョンが贈呈される。ちなみに、今年の「パトロンシリーズ」のテーマには、革新的なピアノづくりへの情熱と、音楽パトロンとしての使命感に敬意を表し「ヘンリー E. スタインウェイ」がテーマに選ばれた。

表彰式ではこの「パトロンシリーズ」のスペシャルエディションがセットされたトロフィーが小澤氏に贈られたほか、息子で俳優の小澤征悦氏も登場。さらにボストンレッドソックスの大ファンとして知られる小澤氏のために、同チームに所属する上原浩治投手からのビデオメッセージなどが届けられた。

アーティストではなく、いわば“影”の存在であるアートパトロンを対象にした世界でも例を見ない「モンブラン国際文化賞」。現代を生きるグレートパトロンたちの偉大なる活動にあらためて賞賛を送りたい。

重力を可視化するリシャールの新作

“時計のF1”として、時計界のタブーを破るメカニズムと素材を積極的に導入。さらにテニス界の頂点を争うラファエル・ナダルを筆頭に、さまざまなジャンルのトップアスリートをアンバサダーに迎えて、その苛酷なフィールドに耐えられる驚異的な耐久性の複雑スポーツウォッチを続々と開発してきた高級時計業界の革命児、リシャール・ミル。

これまでのラグジュアリースポーツウォッチ、複雑時計に飽き足らなかった世界のセレブリティたちの間でブームを巻き起こしている。2014年もその快進撃は止まらない。

特殊カーボンをケースに採用したラファエル・ナダルとのコラボレーションモデル第4弾や、新たにアンバサダーに迎えたアカデミー賞女優ナタリー・ポートマンのシグネチャーモデル、公式パートナー&スポンサーとなったロータスF1チームの新進ドライバーであるロマン・グロージャンが着用するためのフライバッククロノグラフモデルなど、驚異的なスペックのモデルが続々と登場した。

なかでも小誌読者にぜひご覧頂きたいのが、世界ラリー選手権で前人未踏の9連覇を遂げて引退、2014年から活躍の場をスポーツカーレースの世界ツーリングカー選手権に移したセバスチャン・ローブとのコラボレーションから誕生したこのモデル。

トゥールビヨン機構に加えて、文字盤中央部にロータリーGセンサーを搭載し、さまざまな方向のGを着用しながら簡単に計測できる。そしてローブ自身がこのモデルを着用してレースに出走する予定。クルマ好きならぜひ一度は着けてみたいドリームウォッチだ。

海洋保護活動のパイオニアに捧ぐ一本

時計の都スイスで毎年開催される高級時計見本市「SIHH」で、IWCは人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアル。中でも注目は、スキューバ潜水装置の開発者であり海洋保護活動の先駆者であるフランス人ジャック=イヴ・クストーに捧げられた「クロノグラフ“エクスペディション・ジャック=イヴ・クストー”」だ。

スイスの中でも最もドイツに近い、ライン川沿いの美しい小都市シャフハウゼンで、質実剛健な「男のための腕時計」を作り続ける名門は2014年、1967年からスタートした人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアルした。

防水性の向上とともに今回のリニューアルで大きなテーマとなったが、ダイビングシーンに限らず日常で幅広く活用できる洗練されたデザイン。前モデルではケースベゼルの上にセットされていた潜水時間マーキング用のベゼルが、アウターベゼルを動かすことでインナーベゼルを操作できるアウター/インナーベゼルに進化。スーツでも違和感なく着けられるダイバーズとなった。またストラップも、ケースとの接合部にあるツメを押すだけで着脱ができるクイック交換可能なタイプに進化している。

メゾンにとって重要なふたりの名を冠したコレクション

ジャンヌ・トゥーサンとルイ・カルティエは、20世紀初頭にハイジュエラーとしての礎を築き、カルティエスタイルを確立させた、メゾンを象徴する人物。新作はこのふたりの人物をモデルにし、彼らの感性が息づく作品として誕生した。

ジュエリーやウォッチで発揮される、メゾンの美しさへの追及やこだわりは、バッグの製作においても変わることはなく、それはこのコレクションにもしっかりと継承されている。使用しているレザーは、フランスとイタリアの最高のなめし革職人により加工が施され、すべてフランスまたはイタリア製。熟練の職人が伝統の手法を守りながら裁断、縫製、ステッチ、型取り、磨き、染をおこない最高級レザーの魅力を見事に引き出した。

ジャンヌ・トゥーサンは、バッグ製作のパイオニアであり、ルイ・カルティエのミューズでもあった人物。レディスの「ジャンヌ トゥーサン」コレクションは、ジュエリーの伝統技術を反映させた完全手作業で作られるチェーンや黒曜石をあしらったクラスプがデザインの特徴。アイテムは、チェーンバッグやショルダーストラップ付きのトートバッグ2種類、チェーンパースといった美しさと実用性を併せもつラインナップを展開する。

カルティエスタイルの確立者であるルイ・カルティエは、大胆なクリエーターであり、芸術の世界での冒険家。メンズの「ルイ カルティエ」は、その行動力と旅への情熱で知られた彼の感性からインスピレーションを受けたコレクション。マットなナチュラルレザーを贅沢に使用し、型取りやステッチなど、ディテールひとつひとつから職人の卓越したクラフトマンシップが感じられる。ドキュメントホルダーやブリーフケース、ボストンタイプの24アワーズなど、ビジネスシーンに洗練と信頼を与えてくれるエレガントなアイテムが揃う。